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いんふぇ
2001’12/8〜9 at梅が丘BOX
〈作・演出〉  富永圭一
〈キャスト〉  ミハル  砂田理紗  リナ  望月修  浅田志津子  山田純  ドンゴ(exサラ)


粗筋はねぇ...



どおだワープロWORK

ここは某国境近くにある、
女主人ミーカオが経営するレストラン。

ほぼ現地の人間しか訪れないこの場所へ、
ガイドマップ頼りに迷い込んだ日本人旅行者。

言葉も通じず、
喉を潤す水を飲む事すらままならない状況で、
血なまぐさい騒動に巻き込まれてしまい...

といった、お話。


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 主宰の今思えば

 この作品が一番実験的で、内部での混乱を招きました。残念なことに、それは公演当日まで尾を引きますが・・・。

 この作品は、国境沿いにあるレストランの話で、多言語で構成されています。日本語も出てきますが、ほんの一部で、主要なストーリーの展開は他の言語です。音楽もまったく使われません。しかし、40分程度の作品なので、言葉以外のことでストーリーは理解できます(ここが実験してみたいところでした)。

 なぜ、こういう設定にしたかというと、既存の演劇で嫌なところの一つ「私は、そんなに知らない人の会話に首を突っ込まないし、突っ込まれないぞ!」というモノがあります(病院の待合室、ロビー、駅のホームetc)。そこで、私が唯一他人に積極的に話しかける、海外での一人旅をモチーフに使いました。
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 あんときゃあ、大変(ミハル)

演出も書いてますが「異国」の話をリアルに感じさせる舞台にしよう。ってとこから始まって、日本語や英語が全く通じない何処かの国。という、漠然としたイメージのままスタート。
台本は日本語なんだけれど、現地の登場人物の台詞すべて「異国語」に翻訳作業。“私”って単語から、“ここは何所ですか?”の会話文に至るまで、オリジナルで「異国語」を創作して、稽古場で挨拶から異国語で話す練習をしてました。その成果があったかどうか。かなり異色な舞台だったと思う。
まるで字幕無しの外国の映画を見てもらうようだったハズ。役者としては、言葉に頼れない表現力を試される、苦しく、楽しい芝居でした。他にも、劇中、ミーカオが経営するレストランで現地の人が食べるものですが、濁った飲み水に、ジャガイモの皮がブレンドされた怪しげな色のドリンクとか、真緑のデザート風なものとか、お客さんはかなりハラハラして見てたそうです(笑)でも実際は、客席からバレないように食べられるものにすり替えたりしてたからね、芝居の嘘はいつやっても楽しいね。